ECTとは
Eddy Current Testing(渦流探傷試験・電磁誘導探傷試験)の略です。
1.渦流探傷試験(電磁誘導試験)
渦流探傷試験とは、導電性のある試験体にうず電流(渦流)を発生させ、そのうず電流の変化を測定して、試験体の探傷、材質検査、形状・寸法試験などを行うものです。
図1のように交流を流したコイル1をコイル2に近づけると、電磁誘導現象によりコイル2に電圧が発生し、その回路に交流電流が流れます。
これと同様に図2に示すように、交流を流したコイルを導電性の試験体に近づけると、試験体にうず電流が流れます。
試験体にきずが存在すると、うず電流の流れが乱されるために、コイルのインピーダンス(直流回路における抵抗に相当)が変化します。
このインピーダンスの変化を利用し、導電性材料の表層部のきずの検出、材質の判別等を実施します。

2.渦流探傷器
渦流探傷試験を実施するための渦流探傷器は、試験コイルに交流電流を流す発振器、試験回路のインピーダンス変化を検知するためのブリッジ回路、検知信号を増幅させる増幅器、きず信号の位相を検知する同期検波器、基準信号を同期検波器に送る移相器、その他フィルタ回路、表示器等から構成されています。
きず信号は表示器上でX-Y成分から成るリサージュ波形で表示され、それを位相解析することによりきずの性状を判断することができます。

